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変化する価値観

会社を初めて半年が経過した。どこで何がきっかけだったかは覚えていないが、2年前東京へ単身赴任をしていたときに、名古屋に戻る辞令が出たときふと何かがよぎったことだけは覚えている。その瞬間思い立ったかのように、仲の良い友人を呼びだして、自分が考えている構想を思い切って話した。友人は“お前ならできると思うよ”、って背中を押してくれた。不確定要素ばかりの構想に、自信が付いた瞬間だったことだけは間違いない。大学時代にDJにのめり込んだことから、自分の人生は大きく変わった。もっと言えば、大学進学の際に、地元を離れると決断したことが大きな分岐点だったかもしれない。いつも決断を迫られる瞬間は唐突だったりする。それくらい進路を決定することは大事なポイントだろう。その一大事に関わる仕事に従事している方は、それだけ責任は重いという事を理解するべきだ。DJをしていたときは、人生で最も努力をしていた気がする。たくさん横柄な態度もしていただろうし、人がついては離れの繰り返しだった。当時付き合ってくれていた人には、心底お礼を言いたい。ありがとう。



大人になって価値観が多様したからといって、これがなくなるわけじゃない。誰しもが失敗した過去や思い出しなくないこともあるだろうが、どんなになくなっても消えない。むしろ、しっかりと向き合うべきだと思っている。それがどれほど怖いことなのかも理解しているが、そこに蓋をしている限りは、先に進めないこともたくさんあるだろう。そんな人の背中は押してあげられる自分でいたいと今は思っている。キラキラした世界、華やかな世界に憧れた少年は、本当に頑張っていたと思う。それを理解してくれた人は、今でも自分のそばにいてくれた人だろう。そして、2年前、大きな目標を掲げたときに、応援してくれたのも、酸いも甘いも見てきた友人だった。名古屋に戻ってすぐに、ひとりの後輩に連絡をした。食事に誘い、自分のプランを相談した。世間はパンデミックに最初の緊急事態宣言と、驚くほど世の中は静まり返って、自分の仕事はどうなるのかと不安そうだった。それが影響してか、数ヶ月、自分の構想に力を貸してくれた。当然、まだまだ綺麗に絵を書くことすらできない当時は、後輩の力を最大限に活用しきれないままで、数ヶ月後、チームは解散したのが現実。その時、やっぱり起業やめようかな、自分にはサラリーマンが向いてるんだろうなとつくづく思った。そんなこんなしているときに、妻の妊娠が発覚した。喜びと同時に不安も募り、もっと頑張ろうと心に誓った。その時から、もう1年が経過した。あまりにも早すぎる時の流れに、自分を見失いそうになった。何度も失敗を経験をしたけど、それでも最後に新しい家族の誕生をきっかけにこうして起業することができたことに、応援してくれている家族や友人、関わってくれている各企業の方々には心から感謝している。この1年近くでたくさんの変化があったが、1番は価値観だと思う。きっとこれからもっと色んな経験をして、価値観は変わっていくような気がする。物に対する価値観、働くということに対する価値観、人との付き合い方の価値観、色んな部分において大きく変化した1年だった。そこには子どもの存在が大きかったのも理由の1つだ。今はスタッフも加わり、家族に会社と守るのもが増えた以上、努力以上に結果を求められる。価値観が変わって当然と思う中で、大切な物を守れるようにがんばりたい。