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可能性を信じ続ける

「川本」自己紹介をお願いします。

「棚橋」三重県出身、現在は東京にてビッグデータの活用を行いながら、企業のマーケティングを勉強しております。いつか起業を夢見ながら、日々経営の勉強もしています。




「川本」就職で地元を離れることになったのでしょうか。

「棚橋」高校までを地元の三重県で過ごし、大学進学をきっかけに、地元を離れました。高校時代には生物専攻をしていたこともあり、大学もそのまま理系の道に進みました。理系で大学に進学したこともあり、もともとは、大学院までの進学を予定したのですが、あることをきっかけに急遽就職することにシフトしました。急ピッチで就職活動の用意をして大学4年の8月、いくつかいただいた内定の中から、大手食品メーカーへ就職することを決意し、卒業と同時に東京へ上京したのがきっかけでした。




「川本」なるほど。そうなんですね。就職にシフトするきっかけとはなんだったのでしょうか。

「棚橋」決め手となったのは母からの一言ですね。ある時、大学院への進学に少し悩んでいたのもあって少しだけ母に相談することがあったのですが、その時に「本当にそれがやりたいことなの?」と言われた一言がずっと残っていましたね。今振り返っても、それが1番のきっかけでした。それともう1つきっかけがあって、それは周りの環境です。所属していた研究室(ゼミ)が、できたばかりの新しい研究室でした。それが功を奏したのか、何をやるにしても全て自分たちがベースとなるので、大変なことも多かったですが、それ以上にすごく楽しかったです。メンバーも仲が良く、このままここに居たいなと思った反面、このままで良いのかなと不安になることも多かったです。それに加えての母の一言が効きましたね。結果的に、急遽、就職活動をすることにしました。




「川本」お母様の言葉だったんですね。身近な人からの言葉は身に沁みる言葉が多いですよね。急な進路変更でしたが、時期は大丈夫でしたか?

「棚橋」かなり不安でしたね。実は実際に活動を始めようと思ったのも3年制の後半でした。周りはすでにインターンシップとかを済ませていたり、行きたい企業のリサーチなんかもしてて、自分は材料が全くなかったので、かなり焦りました。もっと言えば、同時に研究も忙しくなっていきましたし…。これまた変な話ですが、研究が忙しいのは決して嫌ではなく、本当に初めての研究室なので、ゼロイチで様々なことが経験できることに楽しさもありました。




「川本」そうですよね。先ほど8月ごろに食品メーカーへとありましたが、最後まで悩んでの決断だったのでしょうか。

「棚橋」結構悩みました。研究に興味をもっていた反面で、マーケティングや経営なんかにも興味をもっていたので、どのジャンルへ就職しようか、そこから悩みました。その時に、結果として大手の経営も学べて、今まで学んできた経験も生きてきそうだなと思い、食品メーカーへの就職を決意しました。
「川本」様々な葛藤があって決断されたことだったんですね。ありがとうございます。結果として東京で就職されていますが、そのほかの選択肢はなかったのでしょうか。

「棚橋」特別場所にこだわりはなかったのですが、20代はチャレンジしたくて都会という選択肢が強かったかもしれません。もっというと、死ぬまでに47都道府県を回りたい気持ちもあるので、今後もそうですが、全国で仕事をしたいと思っています。旅行とか含めるとすでに半分くらいは達成できていると思っています。




「川本」すごいですね!今や仕事と場所の関係性は、あまり関係ない気がしますし、コロナ禍で余計にその考えは強まりましたよね。その後、東京での生活はいかがですか。

「棚橋」すごく特殊な街だと思います。意識の高い人もいれば、真逆の人もいて、街中が情報に溢れていて、すごいところだなと毎日刺激を受けています。その中で、より起業したいなという気持ちが強まっていますね。




「川本」希望と挫折、光と闇、いろんな表現されるケースがありますが、とにかく情報量の多い場所ですよね。ぜひ飲み込まれないように、頑張って欲しいです。起業いうワードについて深掘りですが、いつから起業を意識していたんですか?

「棚橋」明確に考え始めたのは、就職して2年目くらいでした。実際に希望の会社に勤めることができたものの、OJTで配属されたのは研究職ではなく、現場職でした。それが嫌だったわけではないのですが、次第にこれで良いのかなという疑問が止まらなくなったのが本音ですね。そこからすぐに起業というわけではないのですが、実際にチャレンジにしようと思った時に、自分は絵が好きだということを思い出したんですね。実は小学生の頃にもらうプリントの裏なんかは、絵でびっしりでした(笑)。それで絵を描き始めたら意外と周りの評価が高く、絵を売ったらどれくらいになるのかと思い、仕事をやめて、チャレンジを始めました。




「川本」ものすごいシフトチェンジですね。驚きました。思い切りましたね。親御さんの反対などはなかったですか。

「棚橋」ありました。反対というよりは、かなり心配されました。当然ですよね。東京で一人暮らしをして、お金は大丈夫なのか、今後の将来は大丈夫なのかとか、当然親が気になることばかりだと思います…。そこで説得する時の条件として、3年だけ時間をください!とお願いしました。3年間、わがままに自分のやりたいことをやった結果がうまく行かなかったら、普通の生活に戻る約束をしました。




「川本」チャンレンジャーですね。その3年間は、すごく大変だったのでは?

「棚橋」大変なんですけど、楽しさの方が上回っていますね。でも1つあるとするとチャレンジしている最中なので失敗も当然あるんですが、その失敗した時に、もう一度頑張ろうと思うまでの気持ちの切り替えは大変ですね。アーティストのゆずさんのファンなんですが、音楽を聞いたりして勇気づけられては、また気持ちを新しくしています。




「川本」失敗から学ぶことも多い分、再出発のハードルは上がりそうですね。参考までに、失敗した事例を1つお伺いできますか。

「棚橋」例えば、イラストを書いていた時で言えば、単純に仕事を獲得する営業活動には大変でした。SNSでの集客などもロジックをたてて考えていたのですが、甘かったですね。そもそも知名度もないですし、SNSで発信したところで…という大きな壁に当たりました。その後も交流会に参加したりと自ら発信を続けたものの、なかなか大変なことが続いたのが正直なところでした。


「川本」営業職を嫌がる人も多いですが、実際は本当に大切な部分ですよね。起業されるとなおさら大事ですよね。現在は再び企業でお勤めされているということは、イラストは辞められたのでしょうか。

「棚橋」そうですね。1年ほどですかね、イラストレーターとして活動もしつつ、起業に向けた準備をしていたいのですが、金銭的な部分もそうですし、経営について学ぼうと思い、素敵なご縁があって大手企業にて再就職をしました。




「川本」そういうことですね。現在は、企業にて仕事をしながら、起業の準備をされているとのことですが、実際に起業するのは、どの分野でチャレンジをしていく予定なのでしょうか。

「棚橋」まずは小売業にチャレンジしていこうと思っています。自分で起業しようと思ったきっかけをくれた人も、小売業をやられていたこともあって興味を持ったのが最初なんですが、実際に実店舗を構えて、自分が良いと思う商品を通してお客様と繋がれるって幸せだなと思ったので、この分野で挑戦しようと思っています。




「川本」オンラインや在庫を抱えないリスクを抱えないビジネスで起業する方々が目立つ一方で、実店舗というのはリスクのように思うのですが、そこは考えなかったのでしょうか。

「棚橋」今思えば、イラストレーターとのしての活動がそれに当たるかなと思っています。その時に感じたのが、激戦区で戦えるほど、突出した才能があるわけじゃないんだと痛感したのが大きなきっかけでした。参入障壁が低いからこそ、たくさんの中から選ばれなければいけないことを考えると、自分には向いていないかもしれない。少なくとも今の自分にはまだ力が足りないと感じました。小売業が楽に戦えるわけじゃないわけではないのですが、経営の流れ、ビジネスの流れを考えれば綿密な計画を基にやり抜けば、戦えるのかなと考えています。何より今一番、興味を持っている分野でもあるということですね。数年前に比べれなSDGsなどのように環境に配慮した製品作りも世の中にだいぶ浸透したと思っていますし、そうした商品をもっと多くの方に届けられたら良いなと考えています。




「川本」素敵ですね。まだその先にも考えていることはあったりするのでしょうか。

「棚橋」もちろん、それ以外にも飲食店を経営してみたりと、構想ばかりがふくらんでいます。そのためにも、まずは実績を作らなければと、今は躍起になっているのが正直なところですね。早く事業化して、結果を出していくことで、両親との約束も果たして行きたいと思っています。実は、母とした約束の期限まで、1年を切っていて…。焦りがないと言われれば嘘になってしまいますが、着実に前進しているのも事実なので、しっかりと結果にコミットしていける1年にしたいと思います。




「川本」コロナ禍も合間って、自分の将来に悩んでいる方、学生、社会人問わず、ものすごく多いと思います。そんな中で、こうして果敢にチャレンジする姿勢は、すごく多くの方々に勇気を与えてくれそうですね。

「棚橋」ありがとうございます。個人的な意見ですが、日本人は与えられる仕事を全うすることに全力を見出している気がしています。それもすごく大事な事だと分かっているものの、自分のやりたいこと、得意なことを活かすべきでもあると考えています。結果が伴わないと説得力に欠けると理解しているんですが、仕事をするスタンスとして大事にして良いことだと思っています。




「川本」与えられることに慣れている可能性もありますよね。Z世代は勝負ごとが嫌いと聞きますが、争うことも避ける傾向にあると聞きます。それに当てはまるかもしれないですね。

「棚橋」もっとチャレンジする人が増えれば、自然と互いを助け合う風潮も増してくると思っています。そうなって欲しいですね。




「川本」同感です。ぜひ、棚橋さんにも引き続き、チャレンジし続けて欲しいと思います。最後に、棚橋さんにとって、エッセンシャルとは何か、お聞かせください。

「棚橋」私にとって人生で欠かせないことは、自分を信じてあげることです。これから会社を経営していく中で、誰かを信じて進めていかなきゃいけないことがたくさん出てくると思います。誰かを信じるためには、まず自分自身を信じてあげなきゃと思っていますし、人だけじゃなく、この先の未来がもっと素敵になると信じていくことが大事かなと思っています。くだらない思想も、信じ続けることで、ファンがつくと思っています。2022年、まだ言えないこともたくさんありますが、必ず良い報告ができると信じていますし、信じて欲しいと思っています。自分の可能性を信じ続けること、これが私のなくてはならないことです。




「川本」すごく素敵なお言葉をいただけた気がします。残り時間はわずかですが、ぜひ頑張ってください。成功を信じています。ありがとうございました。